側弯症とは
【はじめに】
まず、側弯症とは何かについてお伝えしたいと思います。
私は「特発性側弯症は自分で治せる」と確信できる経験をし、その過程で
「そもそも側弯症とは何なのか」「原因はどこにあるのか」という問いに長く向き合ってきました。
Amazonで出版した書籍でも、初めて自分の考えを言語化して発表しましたが、
当時はアウトプット自体が初挑戦であり、今振り返ると表現に未熟さもあったと感じています。
時間とともに理解が深まり、現在の考察に基づき、
より洗練された側弯症の定義と発生機序を改めてお伝えします。
側弯症が治せるとわかった経緯
まず「原因と治し方のどちらが先にわかったのか」という点です。
これは多くの方が疑問に思う点かもしれません。
・原因がわかったから治し方がわかったのか?
・治し方がわかったことで原因が理解できたのか?
いわば「卵が先か、鶏が先か」という問いです。
結論は、治し方がわかったことで原因が理解できたという流れでした。
側弯症体操を考案し継続する中で、姿勢がまっすぐに改善していく実感があり、
「これはどういう仕組みなのだろう?」と深く考察したことで、原因の本質が明確になりました。
その理解に至るまでには、振り返ると二つの重要な失敗経験があり、
その経験が側弯症の核心に近づく大きなきっかけとなりました。
側弯症の定義・発生機序
一般的には、辞書やネットで以下のように説明されています。
「脊柱が側方に弯曲する状態・病気」
「80〜85%は原因不明の特発性側弯症」
しかし、原因と改善方法が見えた今、ここに“姿勢”“骨格”“重心線”という概念を追加することで、
より本質的な理解が可能になります。
ー 改訂版:側弯症とは ー
■ 定義
側弯症とは、
重心線から骨格がずれ、正常な姿勢を維持できない状態。
骨格が重心線から逸脱し、その結果として脊柱の側弯が症状として現れる。
■ 側弯症の発生機序
抗重力筋の役割とバランスの破綻
上体および下肢の抗重力筋は、機能的拮抗筋として姿勢を制御しています。
しかし、これらの筋群が硬化し柔軟性を失ってくる背景には、日常動作の中に潜む特定の運動パターンがあります。
プッシュアップ動作による抗重力筋の疲弊
下肢が固定された状態での片側・両側のプッシュアップ動作により、
体幹の屈曲・伸展が反復され、抗重力筋が疲弊して柔軟性を失う。
重心線からの逸脱と「可逆域」の限界
抗重力筋の筋機能バランスが破綻すると、骨格は重心線から逸脱する方向へ徐々に変位していきます。
この変位が身体の許容範囲(可逆域)を超えると、姿勢制御の働きだけでは骨格をニュートラルに戻すことができなくなり、
いわば「一線を越えた状態」となって姿勢の崩れが固定化していきます。
姿勢保持筋の過緊張と側弯の固定化
重心線がずれた身体を支えるために、姿勢保持筋には持続的な過緊張が生じます。
この過緊張が慢性的に続くことで、脊柱の側弯が固定化されていくというメカニズムが成立します。
発生機序のまとめ
側弯症は骨が勝手に曲がるのではなく、
抗重力筋の疲弊 → 筋硬化 → 重心線の逸脱 → 過緊張の固定化
という連鎖によって生じる“姿勢の病態”であることが理解できます。
治し方について
従来は原因が不明であったため、背中の緊張を緩めるなどの対症療法しかありませんでした。
進行すれば手術で固定という選択肢もあります。
しかし、「抗重力筋」という視点が入ると見え方が変わります。
部分的なアプローチだけでは、骨格をニュートラルに戻すことは難しいことが理解できます。
■ 側弯症改善の鍵
抗重力筋へのアプローチこそが改善の本質です。
抗重力筋のバランスが整えば、側弯症は改善へ向かいます。
Amazon「側弯症を治す思考法」や、YouTube「どこでも簡単 姿勢改善 側弯症体操」 で私自身が改善のために行った側弯症体操も公開しています。
これらは私自身の経験をもとにした取り組みですが、姿勢の変化を体感できた方法の一つです。
さらに、別の改善アプローチも現在考案しており、近いうちに公開を予定しています。
まずはもっとも簡単に取り組める基礎として、側弯症体操をおすすめします。
側弯症のまとめ
側弯症とは、
抗重力筋(筋群)の硬化や柔軟性低下によって筋バランスが崩れ、
その結果として身体を支える筋肉に過緊張が生じ、重心線がずれて姿勢が崩れる現象
であるということがおわかりいただけたと思います。
つまり、問題の中心は骨そのものではなく、
抗重力筋のバランスの乱れと、持続する過緊張にあります。
抗重力筋が本来の柔軟性とバランスを取り戻し、身体をニュートラルに支えられる状態に戻れば、
側弯症は改善へ向かう可能性があります。
必要なのは、特別な装置や高額な治療ではなく、
ご自身の「治したい」という気持ちと、少しずつ実践する行動 です。
側弯症体操は Amazon や YouTube でも公開していますので、
まずはできる範囲から取り組んでみてください。
もし、
- 何をどう進めればいいかわからない
- 自分の体に合わせた方法を知りたい
- ひとりでは継続しにくい
- 姿勢のクセを客観的に見てほしい
という場合は、
▶ 無料相談
もしくは
▶ 側弯症改善コーチング
でサポートできます。
無理な勧誘などは一切していませんので、
安心してご相談くださいね。
【監修 柔道整復師 田井 勇次】
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