突然腰に強い痛みが走り、動けなくなる「ギックリ腰」。
名前はよく聞くけれど、実際に自分が経験すると「立ち上がれない」「歩けない」といった強烈な痛みに驚く方が多いです。
中には「ただの腰痛でしょ」と軽く考えて安静にしているうちに悪化したり、逆に無理に動いて回復を遅らせてしまうケースも少なくありません。
ギックリ腰は正しく対応することで早期回復につながりますが、間違った対処法は再発や慢性化の原因になります。
今回は「ギックリ腰になった時に気を付けること」について、原因・症状・治療法・セルフケア・予防法まで分かりやすく解説します。
ギックリ腰とは?
ギックリ腰の正式名称は「急性腰痛症候群」です。
急に腰に強い痛みが走り、腰を曲げたり伸ばしたりできなくなる状態を指します。
多くの場合は数日〜数週間で自然に改善することもありますが、中には重大な病気やケガが隠れていることもあります。
ギックリ腰の主な症状
– 腰を動かした瞬間に強烈な痛みが走る
– 立ち上がれない、歩けないほどの痛み
– 動かすとさらに痛みが強まる
– 場合によっては脚のしびれや感覚異常
👉 特に「しびれ」や「脚にまで痛みが広がる」症状がある場合は、神経に影響が出ている可能性があり、早めの受診が必要です。

ギックリ腰の原因
原因がはっきりしているケース
– 椎間板ヘルニア:椎間板が神経を圧迫し痛み・しびれが出る
– 腰椎すべり症:腰椎がずれて神経を圧迫する
– 脊柱管狭窄症:神経の通り道が狭くなる
– 骨折や脱臼:転倒や外傷による損傷
– 感染症や内臓の病気:まれに病気が原因のことも
原因がはっきりしないケース
レントゲンやMRIで異常が見つからない場合も多く、その場合は
– 腰部の筋肉や靭帯の損傷
– 姿勢や体のゆがみによる負担
が関係していると考えられます。
ギックリ腰になった時の対処法
1. まずは安静にする
無理に動かすと炎症が悪化します。
2. 患部を冷やす(発症直後〜2日程度)
炎症を抑えるため、氷のうや保冷剤をタオルで巻いて当てましょう。
3. 無理なマッサージやストレッチは避ける
急性期に無理に動かすと悪化の恐れがあります。
4. 症状が強い・長引く場合は受診
骨折やヘルニアの可能性があるため、医療機関や整骨院で診てもらいましょう。
自分でできる予防・セルフケア
– 日常の姿勢を整える:座る・立つ姿勢を正しく保つ
– 長時間同じ姿勢を避ける:デスクワークでは1時間ごとに休憩
– 体を温める:入浴で血流を促進、筋肉をリラックス
– ストレッチ:腰・太もも・背中を中心に無理のない範囲で
– 適度な運動:ウォーキングや軽い筋トレで腰回りを強化

当院での施術方法
当院では、原因がはっきりしないギックリ腰に対して以下の施術を行っています。
– 整体による体のゆがみ調整 → 腰にかかる負担を軽減
– 特殊電気治療 → 炎症の回復を促し、痛みを和らげる
– 再発防止のアドバイス → 姿勢改善、日常生活での注意点を指導
症状が続く場合や痛みが強い場合は、早めにご相談ください。
まとめ
ギックリ腰は突然の痛みで日常生活に大きな支障を与えます。
多くは数日で回復しますが、自己判断で放置したり無理をすると長引いたり再発することもあります。
「しびれ」や「強い痛みが続く」場合は重大な病気が隠れていることもあるため、必ず専門家に相談しましょう。
正しい対処と予防法を知り、再発を防ぐことが大切です。
当院からのメッセージ
「ギックリ腰は繰り返す」とよく言われますが、正しいケアで予防できます。
腰痛や体のゆがみが気になる方は、ぜひ当院にご相談ください。
(監修 柔道整復師 田井 勇次)
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